★ 今市隆二が刻む”唯一無二の音像とは?ソロツアー「RILY’S NIGHT」を考察 ★
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ツアー開催に先がけてデジタルリリースされたシングル第1弾「辛」(5月13日リリース)が提示する音楽的ルーツの深化が、アーティスト今市隆二の存在感をより一層強固に際立たせている。では、彼の存在感と魅力をダイレクトに伝える映像作品に目を向けるとどうだろう?
ワン・アンド・オンリーな存在感
今市隆二は、画になる人だ。開催中のソロツアーで全国各地を回る彼の、Instagramのストーリーに目を通してみる。客席の観客をバックにした一枚でも、パネルを背景にしたワンショットでも、今市隆二の存在感が不思議と浮き上がってくる。それは孤高で、絶対的な、ワン・アンド・オンリーな存在感である。
特に驚いたのは、京都公演の合間に撮られた投稿。白の甚平を着て路地に立ち、やや煽りのアングルのカメラを涼やかな視線で見つめる。「#夏男」のハッシュタグが示すように、特に猛暑日が続く今年の夏は、この投稿から涼を取ることができた。
あるいは、「RILY’S RUNNIG」と題されたTikTok動画。田園風景が広がる三重県市内の歩道をただただ走っているだけのショートムービーだが、鍛え上げられた上半身を露にし、汗粒が滲む背中が映る――今市の涼やかな佇まいに、思わずカメラが寄っていたのが印象的だった。
SNSでのフォトジェニックなイメージや、唯一の主演映画作品『On The Way』に刻まれた孤高の存在感。そして、かけがえのない響きを持った主題歌「Church by the sea」が浮かび上がらせたものとはなんだろう?
ソロデビュー前の今市が、三代目JSBの他メンバー全員が出演する『HiGH&LOW』シリーズに俳優としては参加せず、あくまで裏方に回っていた潔さも見逃せなかった。今市は、『ROAD TO HiGH&LOW』(2016年)で主題歌「FOREVER YOUNG AT HEART」(作詞は小竹正人)を担当し、この名バラードの歌唱によってメンバーへのエールを込めた。この時も、やはり今市の存在が音像として画面の外にせり出してきていたように思う。
今市がリスナー(あるいは観客)に感じさせる音像は、いま日本の音楽シーンで得がたいものを提示している。ボーイズⅡメンやブライアン・マックナイトなどの90sR&Bを音楽的ルーツとするオールドスクール感は、どこか懐かしくもあり、リスナーの心を甘やかに揺さぶる。それでいて、Chaki Zuluをプロデューサーに据えた「辛」には、現行トレンドであるシティポップを志向しながら、R&Bフレイバーを現在の日本の音楽シーンにいかにアダプトさせるかという苦心の跡を感じる。
孤高のソウルシンガーである今市隆二が、映像・音楽作品を通じて浮かび上がらせるのは、言うまでもなく“唯一無二の音像”世界である。