ソロとして通算3枚目となるアルバム『CHAOS CITY』を発表した今市隆二さん。仮想都市『CHAOS CITY』という世界をつくり、この「街」を舞台に楽曲を繰り広げる。厳しい状況が続く今、今市さんの瞳に映っている景色とは…。最新アルバムを通して伝えたい想いを伺いました。
「現在の状況は、パンデミックも含めて、カオスだと思うんです。そんな厳しい状況が続く世界で、未来のこともメッセージとして伝えたい。そのためには『CHAOS CITY』というひとつの舞台をつくったらワクワク感もあるし、エンタメとしても届けやすいと考えました。『CHAOS CITY』には、近未来の雰囲気のエリアや荒廃したエリアがあり、それぞれの場所で起きていることを切り取った楽曲を展開しています。ライヴも『CHAOS CITY』をイメージして、工夫して仕掛けていく予定です」
このアルバムには、ステイホーム期間中に、自宅の作業部屋にこもってつくった曲も収録されている。
「ライヴができなくなった時期、できることはないかと曲づくりをしていました。そのときの気持ちがこもった作品になりましたね。ファンの方々に会えない間は、インスタグラムで未発表の曲を公開したり、インスタライヴで、ファンの人と一緒に音楽を聴いたり。一緒に楽しめる時間をと意識しました」
そして2021年3月、約1年ぶりに有観客で開催されたEXILE TRIBEのライヴ。そこに大きな感動が。
「歓声をあげてはいけないとか、いろんな制約があるなかで、みんな会場に来てくれて、そしてそのルールをしっかりと守ってくれた。その光景を見て、すごく感動しました。声が出せなくたって、お客さんの目とか仕草を見ていたら、楽しんでくれているのがバンバン伝わってきました。みんな目がキラキラして、素敵な笑顔でしたよ。本当にステージに上がって見てもらいたいくらい。だから、どんな状況でも思いは伝わるのだなと、すごく感じましたね」
「セクシーロボット」をアイコンに1980年代の音楽をイメージした音づくり。「ソロは全部自分で考えるので、鍛えられますね」