ー今日はありがとうございました。今市君とは、三代目で唯一というか、挨拶はさせてもらっていたけど、ちゃんと話したことはなかったから。こうして話すの楽しみでした!
今市:自分もライブとかイベントでお見掛けしてはいましたけど、なかなかお話できるタイミングがなくて。こちらこそありがとうございます。撮影も楽しかったです。
ーそう言ってくれると嬉しいです。カジュアルからスーツまで着てもらったけど、振り幅がすごくて、さすがだなと思ったし。
今市:自分も気持ちが入りやすかったです。スーツがあったり、短パンのスタイリングもあったので、テンションを変えていけたのも良かったです。今回は表紙も一緒にということで、かなり気合が入りました。
ー三代目はメンバーのみんながそうだけど、何を着てもらっても似合う。そのストイックさは、身体作りを徹底しているからなのかな?
今市:基本的にはそうですね。最近はそんなガチガチに鍛えてなくて、どちらかというと、身体を柔らかくするほうにシフトしています。僕はどちらかというと身体が硬いタイプなので。
ー柔らかくするって、具体的にはどういう風に?
今市:最近はボーカルも踊るようになっているので、身体が柔らかいほうが動きがしなやかになって、使える筋肉が増えるんです。あとは腰痛持ちだったりもするので、怪我を防ぐためにも柔らかくするようにしています。
ー鍛え方も以前とは違ったりするものなんですか?
今市:以前は20分有酸素運動をして、40分ぐらいウェイトトレーニングというように、基本的に上半身ばかりをやっていました。今は日によって鍛える部位を変えていて、今日胸と肩をやったら、次の日は背中と二頭筋をするというように。筋肉は一度筋繊維を壊したら、24時間ぐらい空けないと回復して大きくならないので、部位を分けて鍛えてます。
ーすごいね。今市君のみならず、メンバーみんながストイックだから。
今市:そうですね。ツアー前になると、みんなキレッキレになってます(笑)。コロナ禍で、ライブがなかなかできなくて、去年はオンラインライブをやってたんですけども、おかげさまで今年の3月から有観客でやれるようになって。お客さんの前で歌えることが、本当に大事だことなんだなと思いました。そしてEXILE TRIBE のツアーも先日の東京ドーム3DAYS でひと段落できたので、今は少しホッとしています。
ー三代目は結成から10年経ちましたけど振り返ってどうですか?
今市:本当にあっという間ですけど、夢をたくさんかなえさせてもらいました。紅白だったり、レコード大賞だったりとか、ドームツアーもそうですし。三代目は、自分がオーディションの時から多くの方に応援してもらっていたので、ファンの方と歩んだ10 年というか。ファンの方たちがいたからこそ10年やってこれたという誇りはあります。
ー20代の時は、こういう姿を想像してました?
今市:できなかったし、余裕もありませんでした。デビュー当初は忙しすぎて、とにかく目の前のことをやることに精いっぱいで。10年後はこうなってるというのを当時の自分に言ったら、かなり驚くと思います。
ー今市君は、傍から見ていると順風満帆に見えたけど、それなりに苦しい場面もあっただろうね。
今市:はい、三代目もそうです。『R.Y.U.S.E.I.』という曲に出会って、世の中に認知してもらった自覚はありますけど、それと同じぐらい大変なことも多々あって。苦しいこともあったのは事実ですけど、それ以上に幸せにしてもらったという思いはあります。
ー先月発売されたソロアルバムも順調なようでなにより! 空山さんのアートワークとか、あれも全部自分で考えたの?
今市:自分がアイデアを出させてもらって、実現できるか不安でしたけど、空山さんにご協力いただけたのはすごくありがたいことでした。タイトルの『CHAOS CITY』も自分が考えました。コロナ禍や自然災害、人種差別とか、いろんなことがいっぺんに起きている厳しい状況を、自分なりに表現したくて。
ー音はディスコサウンド的な部分もあって懐かしい感じがしたけど、今市君は80’sで影響を受けた人やカルチャーはあるんですか?
今市:世界的にトレンドというのもありますけど、80’sを掘っていくと、この曲はこのアーティストが手掛けていたというのが分かって面白かったんです。あとは日本の歌謡曲やJ-POP も好きで、それらが海外の80‘sの楽曲を元ネタにしていたりとか。80’sをやることで上の世代にも届けられるし、若い子たちにも新しい音楽として伝えられるなと。
ーそして数年後に、自分が影響を受けた、原点というべきグループに立ってるんだからすごいよね。
今市:はい。理想的な形で夢をかなえさせてもらいました、さらにグループで活動させてもらえているということも、本当にありがたいことだなと思っています。
「自分の軸は歌。なんなら80歳まで歌い続けたい(笑)」。