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今市隆二、デビューから9年“今”俳優業に挑戦する理由とは
オムニバス映画「CINEMA FIGHTERS project」第三弾『その瞬間、僕は泣きたくなった-CINEMA FIGHTERS project-』(11月8日公開)内のショートフィルム『On The Way』で演技に初挑戦する今市隆二。
三代目 J SOUL BROTHERSのメンバーは、今市以外すでに俳優としても活動しており、今市の俳優デビュー発表はファンの間で大きな話題となった。
映画好きで「一度は(芝居を)やってみたいという思いが昔から漠然とあった」という今市は、「お話をいただいたときは嬉しかったです」とオファー時の心境を振り返る。
元々興味があった分野とはいえ、デビューから9年。
このタイミングで挑戦することになった理由とは――
「人生でいつかやりたいなと思ってはいたものの、歌を極めたいという思いが強くて、ずっと演技の道は考えていなかったんです。でも、去年(2018年)ソロ活動を活発に行う中で、海外の監督と一緒に作品作りをして、自分の中の感覚が変わっていったというのが大きなきっかけになりました。気がついたらストーリー性のあるミュージックビデオが好きになり、それを演じることが自然と楽しくなっていました。海外のアーティストの方って、普段から演技をしている部分があって、アーティストだから俳優だからっていう垣根があまりないと思うんです。それが当たり前だと気づいたときに、自分の表現の幅を狭くしなくてもいいんじゃないかなという思いが芽生えて、その思いを話したら、すぐにオファーをいただきました」。
あえて準備0で挑んだ初演技…今市隆二「自然に見せることができた」
『On The Way』は、メキシコの移民センターを舞台に、NPO活動をしている母の代理で仕方なく現地に向かった健太が、様々な事情を抱え命がけでアメリカを目指す人たちと触れ合ううちに変化していく様を描く物語。今市は主人公の健太を演じ、主題歌「Church by the sea」も担当している。
初演技のため、本人としては「色々準備をしたかった」という思いもあったそうだが「監督に『演技レッスンを受けた方がいいですか?』と聞いたんですけど、『受けなくていい。今回の主人公の健太は(今市に)似ている部分があるから、演技をするんじゃなくて、そのままの隆二でいてほしい』と言われて。演技だけど“演技をした”というよりは、自然に見せることができたのかなと思います」と結果、まっさらな状態で臨んだことが活きたよう。
映画には作業着を着るシーンもあり、「昔職人をやっていたので、懐かしい気持ちがありました。まさか初演技で着るとは思ってもみなかったですが、監督は出演者の持っているものや過去を引き出してくださる方なので、嬉しかったです」と笑顔で語った。
記念すべきファーストカットは、階段に座っている健太が遠くを見つめているシーン。そこでは「そんなに緊張しなかった」そうだが、その後、初めてセリフのあるカットを撮影した際には「20テイクくらい撮りました」と
「監督は作品への愛をものすごく持っている方ですし、最初のセリフは納得いくまで撮影をしました。ダニエルとの会話のシーンだったんですけど、初日だしお互い俳優ではないので、感性を上げるためにも何回もやりました」と、1シーン1シーン丁寧に作り上げていったという。
“俳優・今市隆二”の今後は…
主題歌「Church by the sea」は、優しく包み込むような今市の歌声が印象的な1曲。
「最初はもっとファンタジックな曲だったんですけど、生音を入れたり、『クワイアも入れた方がいいね』とアイデアをいただきアレンジを加えたり、完成するまでに3ヶ月ほどかかった曲です」と楽曲にもこだわり尽くした。
三代目 J SOUL BROTHERSとしては、2020年にデビュー10周年を迎えるが、俳優としては走り出したばかり。
“俳優・今市隆二”の今後については「監督が『長編も撮りたいね』と言ってくださったので、いつかトライしたいなという気持ちがあります」と期待のかかるコメントも。
演じてみたい役柄は?という質問には「どういう作品がいいと思いますか?」と逆質問で返されたため、アクション作品を提案してみると「面白いかも知れないですね」とニヤリ。
さらに、ベタな恋愛ストーリーは?と探ってみたが、「どうですかね?(笑)」とこちらはしっくりこない様子で、「本業がアーティストなので、『Ray/レイ』(映画)みたいな自伝ものに興味があります」とそこには“アーティスト・今市隆二”だからこその未来があった。
⇒隆二の撮りおろし写真満載!!mdprインタビューより